仙台市若林区 ごとう耳鼻咽喉科

仙台市若林区 ごとう耳鼻咽喉科

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2007年05月11日

副鼻腔炎について-概要

顔の骨の内側にある空洞を副鼻腔と呼び、上顎洞(ほほの内側)、篩骨洞(目と目の間)、前頭洞(おでこのあたり)、蝶形骨洞(鼻腔の後方)の4種類があります。                                                                                   各々の副鼻腔は直径2~3ミリの細い通路で鼻腔とつながっており、換気や粘液の排泄が行われます。                   

かぜのウイルスや細菌感染が起こると、鼻汁や粘膜の腫れにより副鼻腔の交通路がつまやすくなります。この状態が続くと、外界との換気や粘液の排泄が十分行えず、副鼻腔内に膿がたまってきます。                               膿がたまると炎症が悪化してますます交通路がつまるという悪循環に陥ります。この状態が副鼻腔炎です。

急性副鼻腔炎は適切な治療を行えば2~4週間ほどで改善しますが、炎症が強かったり、治療開始までに時間がかかったりすると、慢性副鼻腔炎の状態に移行することもあります。

その他の原因として、上顎のむし歯、真菌(カビ)感染、腫瘍による二次性の副鼻腔炎などがあります。                                  また、片側のみの副鼻腔炎は上顎癌などの悪性腫瘍と鑑別することが必要です。

2007年05月08日

鼻出血について-Q&A

Q1 鼻のどこから出血するのでしょうか?

⇒鼻中隔粘膜の前方(キーゼルバッハ部位)から出血することが最も多く(70~85%)、小児では殆どがここからの出血です。キーゼルバッハ部位からの出血が多いのは ①複数の血管が密に集まっている ②外界からの刺激(指でいじる、乾燥する)を受けやすい、との理由からです。20~30%は鼻腔側壁~後方からの出血ですが、動脈性の激しい出血を起こしたり、出血部位が分かりにくい例も多いため治療に難渋します。

 

Q2 命にかかわるような鼻出血はあるのでしょうか?

⇒ ときに大量の出血によりショック状態に陥ることがありますが、死に至るようなことは殆どありません。脳動脈瘤が破れて鼻から出血したという報告がみられますが、極めて稀なケースです。ただし、出血の原因が悪性腫瘍や白血病である場合、発見が遅れると命に関わる事態になります。出血の原因を調べることは非常に重要です。

 

Q3 出血した場合の応急処置は?

  1. まず深呼吸。落ち着くことが大切です。慌ててパニックを起こすと血圧が上昇し、出血が止まりにくくなります。
  2. いすに座り、うつむく様な姿勢をとります。流れ落ちる血液は口から吐き出すようにします。                                                                             上を向いたり、横になったりすると血液を飲み込んでしまい、後で吐き気を起こします。
  3. 鼻翼(鼻の入り口の柔らかい部分)を指で強くつまんで圧迫します。出血している方の鼻に綿球やティッシュペーパーをつめてもよいです。10~15分続けて圧迫します。
  4. 殆どの出血はこの方法で止まりますが、呼吸が苦しくなるほど大量に出血したり、30分以上しても止血しない場合は医療機関を受診してください。

 

Q4 耳鼻咽喉科での治療法は?

⇒まず、鼻腔内にたまった血の塊を取り除き内視鏡で出血部位を探します。出血部位が見つかったら止血操作に取り掛かります。                                           にじむ様な軽度の出血であれば硝酸銀やトリクロロ酢酸といった薬剤を出血部位に塗布します。これらの薬剤で血管や粘膜を硬化させることにより、止血効果が得られます。                                                                                          流れるような多量の出血の場合は麻酔薬を注射した後、出血部位を電気凝固します。鼻腔の後方からの出血で電気凝固が難しい場合は、ガーゼを詰めて止血することもあります。

鼻出血について-概要

鼻腔粘膜には血管が多く分布しており、少しの刺激で出血(ときに大量に)することがあります。

鼻出血には様々な原因があり、白血病や癌など生命を脅かす重大な疾患のサインであることも稀ではありません。

「たかが鼻血」と思わずに原因を調べて対応することが重要です。

<原因>                                                                                鼻出血の原因として多いのが、機械的な刺激(はなをかむ、指でいじる、くしゃみ等)や急激な血圧上昇、鼻腔粘膜の乾燥などによるもので、特発性鼻出血といいます。

これに対して原因となる疾患があるものを症候性鼻出血と呼びます。上顎癌などの鼻副鼻腔腫瘍、白血病、血友病などの血液疾患、肝硬変や腎疾患など血液の凝固能の低下を来たす場合、高血圧症、動脈硬化、遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病)などが原因となります。

脳梗塞や心筋梗塞の後に抗凝固剤(血液をさらさらにする薬)を服用している方は出血しやすいので注意が必要です。

子供に多い原因 : 機械的な刺激(はなかみ、指でいじる)、アレルギー性鼻炎など。

大人に多い原因 : 高血圧症、動脈硬化、内臓疾患(肝硬変、腎疾患)、腫瘍(癌、リンパ腫)、薬剤性など。

2007年05月04日

急性中耳炎-Q&A

<家庭や保育園などで耐性菌が伝染する?>                                        家庭内においては兄弟間、保育園では園児間で薬剤耐性菌が容易に伝染することが知られています。うがいや手洗いなど、伝染を防ぐ努力を怠らないことが重要です。

 

< 耳が痛くなくなったら抗生物質は止めてもよい?>                                                                                           耳痛や耳漏、発熱などの症状が改善しても、炎症が治っているとは限らない(むしろ治っていないこと多い!)ため、治療を途中で中断しないことがとても大切です。

 

<2歳以下の急性中耳炎は注意が必要!>                                         2歳以下の乳幼児は免疫力の発達が未熟であるうえ、薬剤耐性菌の検出率が高いことが知られています。  そのため、比較的症状が軽くとも最初から重症の中耳炎として治療を開始するという方針が一般的です。

2007年05月02日

急性中耳炎-概要

  • のどやはなの炎症が耳管(みみとはなをつなぐ管)を経由して中耳に及び、炎症を起こした状態です。始めに風邪をひき黄色い鼻水が続いているうちに耳が痛くなる、というパターンが多くみられます。
  • 小児に多くみられ、好発年齢は6ヶ月~4歳頃です。
  • 症状は、耳の痛み、耳漏(耳だれ)、聞こえが悪くなる・耳が塞がった感じがするなどですが、          乳幼児では機嫌が悪くなる、耳を気にする、食欲がなくなる、熱が下がらない、といったことがサインとなることがあり、注意が必要です。
  • 鼓膜を観察し、鼓膜の発赤(あかみ)や腫脹(はれ)、鼓膜の奥に膿が溜まっていることを確認します。     
  • 原因となる菌(起炎菌)を調べるために、耳漏やはなみずの細菌培養検査を行います。         鼓膜の動きの検査や聴力検査が必要なこともあります。
  • 治療は、鼓膜所見(炎症の強さ)、発熱の有無、原因となる菌(起炎菌)の種類を考慮して決定します。大まかにいうと軽症例では抗生物質の内服、重症例では抗生物質内服+鼓膜切開となります。    細菌検査の結果により使用する抗生物質の種類を変更することもあります。
  • 近年、抗生物質が効きにくい菌(薬剤耐性菌)による“難治性中耳炎”が増えています。                     薬剤耐性菌に感染すると、治りにくく、繰り返しやすい経過をとることが多いため、初期治療で完全に炎症を抑えてしまうことが大変重要です。

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